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サーバーバックアップとは?種類やおすすめサービスまで紹介
2021年11月22日
サーバーのバックアップとは?
以下では、サーバーのバックアップについて詳しい解説をしていきます。
サーバーをバックアップする目的
バックアップとは、不慮の事故などに備えて、主にデータやシステムの状態を複製することを指します。
サーバーをバックアップする目的には、主に2つの目的が存在します。
保険のため
ひとつめは「事業に対する保険」です。
企業活動で発生するデータは、事業を行う上でなくてはならないものです。
これら大切なデータが、不慮の事故で失われてしまうことがないように、バックアップを行います。
証拠を残すため
情報化社会である現在において、セキュリティアクシデントや不正アクセス・内部の不正が企業に与える影響は計り知れません。
こういった事態に備え、「証拠」となるデータや原因究明のためのデータを保持する必要があります。
そのため、バックアップはとても大切なのです。
サーバーをバックアップするメリット
サーバーをバックアップする主なメリットとして、以下が挙げられます。
・障害時のタイムダウンを最小限に抑える
・災害発生時の復旧、事業存続率の強化
・コンプライアンス強化による企業の信用力向上
いずれも業種を問わず必須のソリューションであり、企業を存続させるために必要な備えだといえます。
サーバーバックアップの種類・方法
続いてはバックアップの種類や方法など、サーバーをバックアップする上で知っておくべき知識について紹介していきます。
まずは、バックアップの種類について解説します。
システムバックアップ
システムバックアップは、アプリケーションやOSを含めたシステムを、丸ごとバックアップする方法です。
災害などで既存のシステムが止まってしまった場合、OSの再インストールやネットワーク設定、セキュリティパッチの適応などを再度行わなければならず、復旧までに時間がかかります。
しかしシステムバックアップをしておけば、OSなどを含めたシステムの早急な復旧が可能です。
なおシステムバックアップは専用のソフトウェアを使用して行われます。
またリアルタイムではなく、システム稼働時やパッチ適用時に実行されるのが特徴です。
データバックアップ
システムを丸ごと保存するシステムバックアップに対して、データバックアップは「データのみ」をバックアップする方法です。
データバックアップには、以下の3種類が存在します。
フルバックアップ
フルバックは、全てのデータのバックアップを、毎回取る方法です。
例えば、1日目に「1~10までの業務」を、2日目に「11~20までの業務」を、3日目に「21~30までの業務」を済ませたとします。
フルバックアップは、1日目に「1~10までのデータ」をバックアップし、2日目には「1~20までのデータ」を、3日目に「1~30までのデータ」をバックアップするものです。
全てのデータの保存ができるため、リカバリーの手間が少なく、安心感が違います。
反面、バックアップには大幅な時間と容量が必要で、効率が悪いことが難点です。
差分バックアップ
差分バックアップとは、最初だけフルバックアップを行い、以降は更新されたデータ(差分)のみをバックアップしていく方法です。
上の例でいえば、1日目は「1~10までのデータ」を、2日目は「11~20までのデータ」を、3日目は「11~30までのデータ」をバックアップするものです。
フルバックアップに比べて、時間と容量を取りにくい点が魅力です。
反面、差分のバックアップ量が徐々に増大するため、定期的な整理が必須になります。
またリカバリーの際には「最初に行ったフルバックアップ」と「最後に取った差分」の2つが必要になります。
増分バックアップ
増分バックアップは、増えたデータのみをバックアップする方法です。
上の例でいえば、1日目は「1~10までのデータ」を、2日目は「11~20までのデータ」を、3日目は「21~30までのデータ」をバックアップするものです。
差分バックアップが「更新分をバックアップ」するのに対し、増分バックアップは「最初から更新分だけをバックアップ」していきます。
そのため使われるデータ容量や時間も少なく、転送も比較的簡単なことがメリットです。
反面、復元時の手間がかかる上に、正確にバックアップできていないデータがあった場合は完全な復元ができないなどのデメリットもあります。
バックアップの実行方法
バックアップの実行方法には、以下の2種類が存在します。
オンラインバックアップ
オンラインバックアップとは、サーバー、業務システム、アプリケーションなどを稼働させたままの状態で行うバックアップです。
通常業務を行いながらバックアップを取れるため、タイムロスを最小限に抑えられることが魅力です。
ユーザーデータなど、更新頻度の高いデータのバックアップに適しています。
オフラインバックアップ
オフラインバックアップとは、システムを停止した状態で行うバックアップです。
システムが停止しているため、データの書き換えや取りこぼしの心配が少なく、より信頼性の高いバックアップが取得できます。
また構築費用もかからず、比較的誰でも簡単にバックアップを取りやすいなどのメリットがあります。
反面、一度システムを停止させる必要があるため、日中など忙しい時間帯にバックアップを取ることは難しいです。
OSやアプリケーションなど、更新頻度の低いデータのバックアップに適しています。
サーバーバックアップの注意点
サーバーのバックアップを行う際は、いくつかの注意点があります。
バックアップを行う際は、以下で紹介する項目に注意してください。
テープメディアの劣化
こちらはファイルサーバーなどのバックアップで起こりやすいのですが、テープメディアの劣化には注意してください。
テープメディアはバックアップ保存先としては有名ですが、繰り返し使用していると劣化していきます。
劣化したテープメディアを使用すると、データの復旧ができなくなる恐れがあるからです。
少なくとも、年に1回は、新品への交換をおすすめします。
バックアップログの確認
バックアップの記録は、「バックアップログ」の中に書き込まれます。
バックアップが不完全だった場合、完全な復旧ができない可能性があるため、バックアップ後はログの確認は必須です。
エラーが出ていないか、きちんとチェックする癖を付けましょう。
バックアップの手間を減らす方法
当社が提供しているサービス「デジテラス」では、面倒なサーバーの監視やバックアップを代行しています。
バックアップ設計・実装
デジテラスは、面倒なサーバーのバックアップ設計・実行を代行します。
正常なサーバー稼働に、バックアップ設計は欠かせませんが、エンジニアを雇ってのバックアップ設計はコストがかかります。
デジテラスは、バックアップの設計・実行だけでなく、クラウド移行からサーバー監視・障害対応・システム運用に至るまで、一貫して行うサービスです。
より低コストで、万全に近い体制でお客様のシステムをお守りします。
リストアも対応
デジテラスはバックアップの設計・実装だけでなく、有事の際のリストアも対応します。
サーバーのリストアにかかる時間が長ければ長いほど、企業の損失は大きくなります。
デジテラスは24時間365日監視体制でサーバーを見守り、障害時の対応まで一貫して行います。
徹底した監視体制で「何事もないように見守り」、たとえ障害が発生しても「迅速にリストア対応」をすることで、より安心なサービスを提供します。
サーバーバックアップとは?種類やおすすめサービスまで紹介
まとめ
バックアップは用途や目的によって、最適なソリューションが異なります。
サーバーのバックアップは、可用性はもとより、コスト面も配慮した設計が必要です。
クラウドを活用したバックアップは、低コストでありながら高い利便性があるため、積極的に活用していきたいサービスです。
当社「デジテラス」では、クラウド以降から、サーバー監視、バックアップ・リストアの実行まで行うサービスです。
システムのバックアップやクラウド移行にお悩みの方は、ぜひご検討ください。
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