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コンピュートとは?OCIのコンピュート作成についても解説

2024年09月19日

コンピュートを連想させたいクラウドの画像

「コンピュート」は、クラウドを勉強しているとよく耳にする言葉だと思います。今回は初心者の方向けにコンピュートについてわかりやすく解説していきます。

コンピュートとは?

コンピュートとは、仮想的なリソース(仮想CPU、メモリ、ストレージ、仮想NICなど)を利用して構築される仮想サーバーのことを指します。これにより、柔軟かつスケーラブルなコンピューティング環境を提供します。

OCIでコンピュートを作成する

コンピュート・インスタンスを作成する際には、いくつかの重要な要素を選択し、設定する必要があります。以下に、OCIでのコンピュート作成に関する主要な項目を解説します。

  1. イメージ ☆
    オペレーティング・システムやその他のソフトウェアのテンプレート。
  2. シェイプ ☆
    新たに作成するコンピュート・インスタンスに割り当てるCPU数、メモリー・サイズなどを決定するテンプレート。
  3. ネットワーク
    コンピュート・インスタンスを、どのネットワークの構成下に配置するか、また起動と接続に関しての設定。
  4. ブートボリューム 
    コンピュート・インスタンスの格納場所。
  5. SSHキーの追加 ☆
    SSHキーは、インスタンスに安全に接続するために使用されます。Linuxの場合、公開鍵を使って認証しますが、Windowsの場合は初期パスワードが発行され、その後パスワードを変更する必要があります。

コンピュートのイメージ選択

OCIで提供されるイメージには下記のような種類があります。

種類概要
プラットフォームイメージOracleが提供する標準的なイメージで、一般的なOSやデータベースなどが利用可能です。
例:Oracle Lunux、Oracle Autonomous、Cent OS、Ubuntu、Windows Server
オラクル・イメージプラットフォーム・イメージと同様にOracleが提供するイメージで、OCI向けに最適化されたOracleソフトウェアがあらかじめインストールされています。これらは、マーケットプレイスで検索・選択が可能です。
パートナー・イメージサードパーティのベンダーが提供するイメージで、特定のアプリケーションやソフトウェアがインストール済みのものがあります。マーケットプレイスからもアクセスできます。
カスタム・イメージ既存のイメージにユーザーが独自のカスタマイズを加えて保存したイメージです。これを利用することで、オブジェクト・ストレージにエクスポートやインポートが可能となり、他のテナント内での共有も可能です。

コンピュートのシェイプ選択

シェイプはさまざまなワークロードに応じたシェイプが提供されており、用途に合わせて適切なものを選びます。

インスタンスタイプベアメタル(BM)
物理サーバーを占有して利用するインスタンスです。Hypervisor層を使わずに、直接物理ハードウェアを使用できるため、非常に高いパフォーマンスを発揮します。
仮想マシン
ベアメタル・サーバー上で仮想化されたインスタンスです。小規模なアプリケーションや環境に適しており、柔軟なスケーリングが可能です。
シェイプタイプ・標準シェイプ
・DenseI/Oシェイプ
・GPUシェイプ
・HPCシェイプ
・標準シェイプ
・DenseI/Oシェイプ
・GPUシェイプ

標準シェイプ

汎用的な用途向けで、バランスの取れたCPU、メモリ、ネットワークリソースを提供します。

DenseI/Oシェイプ

大規模なデータベースやビッグデータ処理に最適で、高性能なローカルストレージが必要なワークロード向けです。

GPUシェイプ

AIや機械学習、グラフィックレンダリングなどの高性能コンピューティングに対応しています。

HPCシェイプ

高度な並列計算を要するワークロードや大規模な科学技術計算に最適な高性能コンピューティングシェイプです。

SSHキーの追加

LinuxイメージとWindowsイメージでは、選択した際の表示や接続方法が異なりますので、下記で解説していきます。

Linuxイメージで作成した場合

Oracle Linux/CentOS自動的に作成されるOSユーザーは「opc」
Ubuntu自動的に作成されるOSユーザーは「ubuntu」

これらのユーザーはsudo特権を持ち、SSHを介したリモート・アクセスが構成されています。
※sudo特権を持っておりので、root操作が可能です。
ファイア・ウォール・ルールのデフォルトセットはSSHアクセス(ポート22)だけが許可されています。

windowsイメージで作成した場合

自動的に作成されるOSユーザーは「opc」、初期パスワードが発行されます。

コンピュート・インスタンスへの接続方法

追加したSSHキーを用いてログインを行います。Linuxイメージで作成した場合はSSH公開キーに対する秘密キーを使ってSSH接続をします。
ここで注意すべきなのは、「秘密キー」「公開キー」の保存を必ずすることです。ここで保存をし忘れるとインスタンスにログインできなくなります。
Windowsイメージで作成した場合は、発行された初期パスワードをAPIやインスタンスの詳細画面で取得しすることができます。最初は初期パスワードでログインし、パスワードの変更を求められますので、変更を行って利用するようにしましょう。

コンピュートとは?OCIのコンピュート作成についても解説

まとめ

OCIでのコンピュート・インスタンスの作成はシンプルですが、イメージやシェイプの選択が重要です。用途やパフォーマンス要件に合った適切な設定を選ぶことで、最適なクラウド環境を構築できます。

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